介護用手すり(工事不要・置き型・突っ張り棒タイプ)おすすめ比較|選び方と人気5選

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結論:迷ったら「楽々健 床置き式手すり 4段」がおすすめ

工事不要の置き型タイプで、賃貸住宅でも設置しやすく、天然木の持ち手で握り心地も良好です。耐荷重約100kgと十分な強度がありながら価格は2万円以下に収まり、初めて介護用手すりを導入する家庭に選びやすい一台です。

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介護用手すり(工事不要タイプ)とは

介護用手すりというと、廊下や浴室の壁に穴を開けてビス留めする「壁固定式」を思い浮かべる方が多いかもしれません。壁固定式の手すりはしっかりとした強度が得られる一方で、設置には工事業者への依頼が必要になり、費用も数万円から十万円以上かかることが珍しくありません。さらに賃貸住宅の場合は、そもそも壁に穴を開けること自体が契約上難しいケースも多く、退去時の原状回復費用が発生する心配もあります。

これに対して本記事で取り上げる「工事不要タイプ」の手すりは、床に置くだけの「置き型」と、床と天井の間で突っ張って固定する「突っ張り棒タイプ」の2種類に大きく分かれます。どちらも壁や床にビスを打ち込む必要がなく、届いたその日から設置して使い始められる手軽さが最大の魅力です。玄関での靴の脱ぎ履き、ベッドやソファからの立ち上がり、トイレの前など、日常生活の中で「あと少し支えがあれば安心」という場面に、必要な分だけピンポイントで設置できます。

もちろん工事不要タイプにも注意点はあります。壁固定式に比べると強度や安定性の面で劣る場合があり、使用する方の体格や動作の癖によっては土台がわずかに動いてしまうこともあります。そのため、購入前に耐荷重や設置面の状態をしっかり確認し、必要であれば福祉用具専門相談員などの専門家に相談したうえで選ぶことが大切です。以前ご紹介した介護用防水シーツや電動車椅子と同様に、在宅介護をサポートする福祉用具の一つとして、生活動線に合わせて上手に取り入れていきましょう。

選び方のポイント

設置タイプ(置き型・突っ張り棒タイプ)で選ぶ

置き型タイプは、重量のあるベースを床に置き、その上に手すりの支柱を立てる構造です。ベッドサイドや玄関、トイレの前など、床面が平らで十分なスペースがある場所に向いています。設置も本体を置くだけで完了するため、力の弱い方でも比較的簡単に扱えます。一方で、ベースの面積分だけ床のスペースを占有する点や、使用者の体重のかけ方によっては土台がわずかにずれることがある点には注意が必要です。

突っ張り棒タイプは、床から天井までの間でポールを突っ張らせて固定する仕組みです。床置き型に比べて設置面積が小さく済み、廊下や玄関など省スペースな場所でも導入しやすいのが特徴です。ただし天井の強度や高さの範囲内でなければ設置できないため、購入前に対応する高さの範囲(例えば208〜312cm対応など)を必ず確認しましょう。天井が石膏ボードのみで下地がない場合や、天井高が極端に高い・低い部屋では設置できないことがあります。

耐荷重で選ぶ

介護用手すりは、立ち上がりや移乗の際に体重の大部分を預けることになる場面もあるため、耐荷重は必ず確認すべき最重要ポイントの一つです。今回紹介する商品では、100kg前後のものから136kg程度まで幅があります。使用する方の体格に対して余裕を持った耐荷重の製品を選ぶことで、より安心して使い続けられます。特に立ち上がり動作の初動では瞬間的に大きな荷重がかかることもあるため、カタログ値ぎりぎりの製品を選ぶのは避けたほうが無難です。

突っ張り棒の高さ調整範囲で選ぶ

突っ張り棒タイプを検討する場合は、自宅の天井高が対応範囲に収まっているかを事前に必ず測っておく必要があります。一般的な住宅の天井高は2.4m前後ですが、マンションと戸建てでも差があり、部屋によっても異なることがあります。商品によって対応する高さの範囲(例:208〜312cm、あるいは7〜10フィート=約213〜305cm)が異なるため、設置予定の場所の天井から床までの高さをメジャーで実測してから購入するようにしましょう。範囲ギリギリでの設置は、突っ張りの力が十分にかからず不安定になる可能性があります。

握りやすさ・グリップ形状で選ぶ

手すりは実際に手で握って体重を支えるものなので、グリップの太さや素材も使い勝手に直結します。天然木を使用した持ち手は温かみがあり、金属製に比べて冬場でも冷たく感じにくいというメリットがあります。一方、スチール製やアルミ製のグリップは耐久性に優れ、屋外に近い玄関などの湿気が気になる場所でも安心して使えます。滑り止め加工が施されているか、手のひらが小さい方や握力が弱い方でも握りやすい太さになっているかも、実際の使用感を左右するポイントです。

設置場所の広さ・動線で選ぶ

置き型タイプはベースの奥行きや幅がそれなりにあるため、設置予定の場所に十分なスペースが確保できるかを確認しておきましょう。特にベッドサイドや座椅子の近くに置く場合は、床に座る動作や布団の上げ下ろしの邪魔にならない位置を選ぶことが大切です。突っ張り棒タイプは設置面積こそ小さいものの、床から天井まで縦に一本通るため、生活動線上に配置すると通行の妨げになる場合があります。実際に使う場面をイメージしながら、家族の生活動線を確認したうえで設置場所を決めるようにしましょう。

価格帯の目安

  • 1万円台〜2万円台前半:置き型タイプのスタンダードなモデル(楽々健、立つ之助シリーズなど)
  • 2万円前後:やや高さ調整の自由度が高い置き型モデル
  • 3万円台〜4万円台:大手メーカー製の置き型モデル、コンパクトな突っ張り棒タイプ
  • 4万円台後半〜:耐荷重や対応範囲に優れた海外ブランドの突っ張り棒タイプ
商品名 設置タイプ 特徴 参考価格
楽々健 床置き式手すり 4段 ホワイト 置き型 天然木グリップ・4段階高さ調整・耐荷重約100kg 19,800円
立つ之助 ラブ(オフホワイト) 置き型 踏み板付きで安定・高さ3段階調整・日本製 20,980円
パナソニック すっきり手すりクリンディ 置き型 コンパクト形状・大手メーカー製・重量18kg 38,308円
FORGING MOUNT 天井突っ張り手すり 突っ張り棒タイプ 208〜312cm対応・耐荷重136kg・360度回転ハンドル 18,999円
VEVOR 床から天井までの転送ポール 突っ張り棒タイプ 約213〜305cm対応・耐荷重約136kg・45度間隔で360度回転 47,521円

楽々健 床置き式手すり 4段 ホワイト

メリット:持ち手部分に天然木を使用しており、金属製グリップに比べて手のひらへの当たりが柔らかく、冬場でも冷たく感じにくいのが特徴です。ベースがフラットな形状のため、ベッドのそばや座椅子の下など、通常の置き型手すりでは設置しづらい場所にも比較的置きやすくなっています。高さは74〜80cmの4段階で調整でき、手すりの取り付け位置も中央・端の2か所から選べるため、設置場所や使う方の体格に合わせて細かく調整できます。

デメリット:実際の使用者からは「手すり部分がわずかにぐらつく」「ネジ止め穴の作りがやや粗い」といった声も見られます。組み立て後にネジをしっかり締め直す、必要に応じて設置面に固定するなどの工夫をすると安定性が増します。

他商品との違い:今回紹介する中でも比較的リーズナブルな価格帯でありながら、耐荷重約100kg・重量12kgとバランスの取れた仕様です。福祉用具専門相談員の開発監修を受けている点も安心材料の一つです。

おすすめな人:初めて置き型の介護用手すりを導入する方、価格を抑えつつも天然木の握りやすさを重視したい方。

注意点:設置後は水平な床の上に置き、ぐらつきがないか確認してから使用を始めましょう。

立つ之助 ラブ(オフホワイト)

メリット:底板を踏み板として使用できる設計になっており、使用者が土台に足を乗せることで体重が土台にかかり、前後左右のぐらつきを抑えやすい構造です。スチール製・溶接仕上げのフレームで、日常的な立ち上がり動作を繰り返し支える強度を備えています。高さは82〜91cmの3段階で調整でき、ベッド横・玄関・イスなど幅広い場所に対応します。

デメリット:重量が10.7kgと軽めのため、置き型タイプの中では床への設置状態によって多少の動きを感じる場合があります。踏み板を使わずに手すりだけに強く体重をかける使い方には向いていません。

他商品との違い:「立つ之助」シリーズは日本製で、愛・心・誠・のびたなど高さや底板サイズの異なる複数のバリエーションが展開されており、設置場所や体格に応じて細かく選べる点が特徴です。

おすすめな人:玄関の上がり框や段差のある場所での立ち座りをサポートしたい方、踏み台としても使える手すりを探している方。

注意点:踏み板部分を使用する際は、靴下や靴の状態によって滑りやすくなることがあるため、付属の滑り止めを活用しましょう。

パナソニック すっきり手すりクリンディ

メリット:大手電機メーカーであるパナソニックが手がける製品で、品質・サポート体制への安心感があります。コンパクトでつかみやすい形状に設計されており、置きたい場所にすっきりと収まる専用ベースが特徴です。表面には滑りにくく握りやすい「やわらかコート」が施されています。

デメリット:重量が18kgとやや重く、価格も4万円近くと今回紹介する中では高めの部類に入ります。実際の購入者からも「価格に見合う価値はあるが決して安くはない」という声が見られます。

他商品との違い:本体重量がしっかりある分、軽量タイプに比べて安定感が高く、玄関などの上り下りが不安になってきた方の支えとして評価されています。

おすすめな人:大手メーカー製の安心感を重視する方、玄関などしっかりとした安定感を求める場所に設置したい方。

注意点:本体重量が重いため、設置場所を変更する際は無理をせず、必要であれば家族の手を借りて移動させましょう。

FORGING MOUNT 天井突っ張り手すり

メリット:床から天井まで突っ張って固定する構造のため、置き型タイプに比べて床の設置面積を大きく取らずに済みます。360度回転するハンドルを備えており、浴室・トイレ・寝室など設置する部屋や使う方の動作に合わせて握る角度を変えられます。壁に穴を開けないため、賃貸住宅でも比較的導入しやすいタイプです。

デメリット:対応する天井高は208〜312cmとなっており、この範囲外の天井には設置できません。設置前に天井までの高さを正確に測っておく必要があります。

他商品との違い:置き型タイプに比べて床専有面積が小さく、耐荷重136kgと今回紹介する突っ張り棒タイプの中でも十分な強度を備えています。

おすすめな人:床にベースを置くスペースが確保しにくい部屋で使いたい方、浴室やトイレなど狭い空間に設置したい方。

注意点:天井の下地がしっかりしているか、石膏ボードのみの天井でないかを事前に確認しておくと安心です。不安な場合は施工前に販売元へ天井の材質について問い合わせることをおすすめします。

VEVOR 床から天井までの転送ポール

メリット:7〜10フィート(約213〜305cm)という比較的広い範囲の天井高に対応しており、寝室・浴室・トイレなど設置場所を選びにくい点が魅力です。45度間隔で360度回転する機構を備えており、体の向きや動作に合わせて手すりの角度を細かく調整できます。厚肉のチューブと延長パーツにより、長期間の使用にも耐える設計です。

デメリット:価格が5万円近くと、今回紹介する中では最も高価な部類に入ります。また商品自体の重量があるため、組み立て時にはある程度の力が必要です。

他商品との違い:対応する天井高の範囲が広く、天井が高めの部屋やリビングなど、他の突っ張り棒タイプでは対応しきれない場所にも設置しやすい点が強みです。

おすすめな人:天井高が一般的な住宅よりもやや高い部屋に設置したい方、複数の部屋で使い回せる汎用性を重視する方。

注意点:組み立て時にネジ部分が鋭利になっている場合があるため、作業時は手袋を着用するなど安全に配慮しましょう。

使用上の注意

工事不要タイプの介護用手すりは、あくまで壁に固定された手すりに比べると簡易的な設置方法である点を理解した上で使用することが大切です。置き型タイプであれば設置する床面が水平で安定しているか、突っ張り棒タイプであれば天井の下地がしっかりしているか、購入前および設置時に必ず確認しましょう。特に天井が石膏ボードだけで下地の補強がない場合、突っ張りの力が十分に伝わらず、想定していた耐荷重が発揮できないおそれがあります。心配な場合は、天井の構造について住宅メーカーや管理会社に確認しておくと安心です。

また、いずれのタイプも耐荷重の上限を超える使い方は絶対に避けてください。立ち上がり動作の瞬間は、体重以上の力が一時的に手すりにかかることがあります。使用する方の体重に対して余裕のある耐荷重の製品を選び、定期的にぐらつきやネジの緩みがないかを点検する習慣をつけましょう。設置後しばらく経ってから土台がずれてくることもあるため、特に使い始めの数週間は注意深く様子を見ることをおすすめします。

介護用手すりの選定にあたっては、使用する方の身体状況や動作の癖によって最適な設置場所・高さ・タイプが異なります。自己判断だけで購入を決めず、ケアマネジャーや福祉用具専門相談員といった専門家に相談したうえで選ぶようにしましょう。自治体によっては福祉用具のレンタルや購入費助成の制度が用意されている場合もあるため、あわせて確認しておくと安心です。

Q. 賃貸住宅でも設置できますか?

A. 置き型タイプ・突っ張り棒タイプのいずれも壁や床にビスを打ち込む必要がないため、壁固定式の手すりに比べて賃貸住宅でも導入しやすいという特徴があります。ただし念のため、設置前に管理会社や大家さんに確認しておくとより安心です。

Q. 置き型と突っ張り棒タイプ、どちらが安定していますか?

A. 一概にどちらが優れているとは言い切れず、設置場所の条件によって適したタイプが異なります。置き型タイプは床が水平で十分なスペースがある場所、突っ張り棒タイプは天井の下地がしっかりしていて対応高さの範囲内にある場所で、それぞれ本来の安定性を発揮しやすくなります。

Q. どれくらいの耐荷重を目安に選べばよいですか?

A. 使用する方の体重に対して余裕を持った耐荷重の製品を選ぶことが基本です。立ち上がり動作の初動では瞬間的に大きな荷重がかかることもあるため、カタログ上の耐荷重ぎりぎりの製品を選ぶのは避け、できるだけ余裕のある数値の商品を検討しましょう。

Q. 突っ張り棒タイプは自分で設置できますか?

A. 多くの製品はドリルや工具を使わずに設置できる設計になっていますが、天井までの高さの実測や、対応範囲内であることの確認は購入前に必ず行う必要があります。設置に不安がある場合は、家族に手伝ってもらう、または販売元のサポート窓口に相談することをおすすめします。

まとめ

工事不要の介護用手すりは、設置タイプ・耐荷重・高さ調整範囲を軸に選ぶ

置き型タイプは床の広い場所に、突っ張り棒タイプは省スペースな場所に向いています。耐荷重に余裕があり、天然木グリップで握りやすい「楽々健 床置き式手すり 4段」から検討してみるのがおすすめです。設置場所の条件(床の状態・天井高・天井の下地)を事前に確認し、不安な点があれば福祉用具専門相談員などの専門家に相談したうえで、ご家族の生活動線に合った一台を選んでください。

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