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結論:迷ったら「YAMAHA アコースティックギター FG800」がおすすめ
1966年の発売から50年以上続くヤマハFGシリーズの定番モデルで、表板に単板スプルースを採用しながら3万円台前半という手に取りやすい価格を実現しています。星4.6という高評価と豊富な流通量による安心感もあり、これから1本目のアコースティックギターを選ぶ人にまず検討してほしい定番モデルです。
アコースティックギターとは
アコースティックギターは、電気的な増幅を必要とせず、木製のボディ内部の空洞で弦の振動を共鳴させて音を鳴らす弦楽器です。エレキギターのようにアンプへの接続が不要なため、電源のない場所でも気軽に演奏でき、弾き語りやソロギター、バンドでの生演奏など幅広いスタイルで使われています。金属製のスチール弦を使うフォークギタータイプが一般的で、クラシックギターのナイロン弦とは異なる、明るくハリのあるサウンドが特徴です。
近年はYouTubeやSNSに弾き語り動画・演奏解説動画が数多く公開されており、独学でアコースティックギターを始める人が増えています。学生時代に憧れた人が大人になってから再挑戦するケースや、在宅時間の趣味として新たに始めるケースも多く、初心者向けの入門機からプロ仕様の上位モデルまで、価格帯も非常に幅広く展開されています。当サイトではこれまでにギターに挟んで使うクリップ式ギターチューナーのおすすめ比較記事や、自宅練習用の小型ギターアンプのおすすめ比較記事を紹介してきましたが、本記事ではその主役となるギター本体、特にこれから始める初心者向けのアコースティックギターに焦点を当てて選び方を解説します。
とはいえ「どのサイズを選べばいいのか分からない」「単板と合板の違いが分からない」「セット品と本体単体、どちらを買うべきか迷う」といった悩みを持つ初心者は少なくありません。本記事では、ボディシェイプ・表板の素材・付属品セットの有無・弾きやすさという4つの観点から選び方を整理し、実在する人気モデルを比較しながら紹介していきます。
選び方のポイント
ボディシェイプ・サイズで選ぶ
アコースティックギターのボディ形状には、大きく分けて「ドレッドノート」「フォーク(OM/オーケストラ)」「コンサート」といった種類があります。ドレッドノートはボディが大きく、低音の効いた迫力あるサウンドが特徴で、ストロークを中心とした弾き語りに向いています。フォークタイプはドレッドノートよりもややくびれが深く、バランスの取れた音色でコードストロークからフィンガーピッキングまで幅広く対応できるため、初めての1本として選ばれることが多い形状です。コンサートサイズはボディが一回り小さく軽量なため、体格が小柄な人や女性、子どもにも扱いやすいのが利点です。試奏できる環境がある場合は、実際に構えてみて重さや抱えやすさを確認しておくと安心です。
表板の素材(単板・合板)で選ぶ
アコースティックギターの音色を大きく左右するのが、表板(トップ)に使われる木材です。1枚の木材から切り出した「単板」は、弾き込むほどに木が振動になじみ、豊かな響きへと育っていく楽しみがあります。一方、薄い板を張り合わせた「合板」は湿度や温度の変化に強く、価格も抑えられる傾向にあるため、まずは気軽に始めたい人に向いています。入門クラスのモデルでは表板のみ単板、裏板・側板は合板やナトー・オクメといった木材を採用しているケースが多く、コストと音質のバランスを取った設計になっています。裏板・側板の素材によってもマホガニー系は温かみのある中音域、ローズウッド系は明瞭で伸びのあるサウンドになるなど、キャラクターが変わってきます。
付属品セット・エレアコ機能の有無で選ぶ
初心者向けのアコースティックギターには、本体のみで販売されているモデルと、ソフトケース・チューナー・カポ・ピック・予備弦・お手入れクロスなどがセットになった「初心者◯点セット」として販売されているモデルがあります。これから道具を一式揃える場合は、必要なアイテムがまとまったセット品を選ぶと、買い足しの手間や追加費用を抑えられます。すでにチューナーやケースを持っている人、本体の質にこだわりたい人は本体単体モデルを選び、必要なものだけを別途揃えるのもよい方法です。また、内部にピックアップを搭載し、アンプやミキサーに接続して音量を大きくできる「エレクトリックアコースティックギター(エレアコ)」も存在し、弾き語りの弾き語り配信やライブ演奏を視野に入れている人はこちらも検討する価値があります。
弦高・ネックの太さ(弾きやすさ)で選ぶ
弦とフレットの間隔である「弦高」が高すぎると、特に指の力が弱い初心者にとっては弦を押さえるのが辛く感じられ、挫折の原因になりがちです。信頼できるメーカーのモデルは工場出荷時にある程度弦高が調整されていますが、格安の無名モデルの中には調整が不十分なものもあるため、購入前にレビューを確認しておくと安心です。またネックの太さ・形状も手の大きさによって握りやすさが変わってくるため、可能であれば楽器店で複数モデルを実際に握り比べてみることをおすすめします。購入後に弾きにくさを感じた場合は、楽器店で弦高調整(セットアップ)を依頼できることも覚えておくとよいでしょう。
価格帯の目安
- 28,000〜30,000円台:コンパクトなボディの入門向けブランドモデル
- 34,000円前後:単板トップを採用した定番エントリーモデル
- 38,000〜40,000円台:付属品セット、またはコンパクトボディの上位エントリーモデル
| 商品名 | ボディ形状 | 特徴 | 参考価格 |
|---|---|---|---|
| YAMAHA FG800 | トラッドウェスタン(フォーク) | 表板単板スプルース・ヤマハFGシリーズの定番エントリー | 34,000円前後 |
| Fender CC-60S Concert(ナチュラル) | コンサート(小ぶり) | 単板スプルース・マホガニーバック&サイド・Easy-to-Playネック | 28,000〜29,000円 |
| YAMAHA FS820(ナチュラル) | コンパクト(くびれ深め) | 単板スプルース・マホガニーバック&サイド・弾きやすい薄型ボディ | 39,000〜40,000円 |
| YAMAHA FS800 NT 初心者12点セット | フォーク(コンパクト) | 単板スプルース・ソフトケース等12点付属の入門セット | 38,000円前後 |
YAMAHA FG800
メリット:ヤマハFGシリーズ誕生から50年以上の歴史を持つ定番エントリーモデルで、表板に単板スプルースを採用しながら3万円台前半に価格が抑えられています。新開発のスキャロップドブレイシングにより、エントリークラスとは思えないクリアで力強いサウンドが得られる点も魅力です。
デメリット:ボディサイズはドレッドノートに近いトラッドウェスタン形状のため、体格が小柄な人や子どもにはやや大きく感じられる場合があります。
他商品との違い:単板トップ・世界的な流通量・豊富なレビュー数による安心感を兼ね備えており、今回紹介する中でもっともバランスの取れた定番モデルです。
おすすめな人:初めての1本として、定番かつ失敗の少ないモデルを選びたい人。
注意点:ソフトケースやチューナーは付属しないため、別途用意する必要があります。
Fender CC-60S Concert(ナチュラル)
メリット:コンサートサイズのコンパクトなボディで、あらゆるプレイスタイルにストレスなく対応できます。単板スプルーストップにマホガニーバック&サイドを組み合わせ、フィンガーピッキングでも明瞭なトーンが得られます。滑らかなエッジ加工が施された「Easy-to-Play」ネックシェイプも初心者に嬉しいポイントです。
デメリット:ボディが小さい分、ドレッドノートタイプと比べると低音の迫力はやや控えめです。
他商品との違い:今回紹介する中でもっとも本体がコンパクトで軽量なため、体格が小柄な人や女性にも扱いやすい設計です。
おすすめな人:手が小さめの人、軽量で持ち運びやすい1本を探している人。
注意点:ソフトケースは付属しますが、チューナーなどの周辺アイテムは別途用意しましょう。
YAMAHA FS820(ナチュラル)
メリット:くびれの深いコンパクトなボディシェイプで、体にフィットしやすく弾きやすさに優れています。薄いボディながら新設計のブレイシングによって太くパワフルな鳴りを実現しており、コードストロークにもフィンガーピッキングにも対応できる万能さが魅力です。
デメリット:今回紹介する4製品の中では価格帯がもっとも高く、初めの1本としては予算面のハードルがやや上がります。
他商品との違い:裏板・側板にマホガニーを採用しており、FG800のナトー・オクメと比べて温かみのある中音域が強調されたサウンドキャラクターです。
おすすめな人:薄型で抱えやすいボディを重視する人、予算に余裕があり質にもこだわりたい人。
注意点:本体単体での販売のため、ケースや小物類は別途購入が必要です。
YAMAHA FS800 NT 初心者12点セット
メリット:ギター本体に加えてソフトケースや周辺アクセサリーなど合計12点が付属する入門セットで、届いたその日から練習を始めやすいのが最大の魅力です。表板には単板スプルースを採用しており、セット品でありながら本体の音質面でも妥協がありません。
デメリット:単体モデルと比べるとセット価格の分だけ総額はやや高くなり、すでに周辺アイテムを持っている人にはオーバースペックになる場合があります。
他商品との違い:今回紹介する中で唯一、必要な周辺アイテムがまとめて揃う「初心者セット」タイプの商品です。
おすすめな人:何から揃えればよいか分からない人、道具一式をまとめて揃えたい人。
注意点:セット内容は販売店舗によって異なる場合があるため、購入前に商品ページで内容を確認しておきましょう。
使用上の注意
アコースティックギターは木材でできているため、極端な乾燥や多湿状態に長時間置かれると、割れ・反り・接着部分の剥がれなどの原因になることがあります。使わないときはケースに収納し、直射日光やエアコン・ヒーターの風が直接当たる場所を避けて保管しましょう。特に冬場は室内の空気が乾燥しやすいため、ギター用の湿度計や保湿剤を活用し、湿度40〜60%程度を目安に管理すると木材への負担を減らせます。
購入直後や長距離の移動後は、木材が周囲の温度・湿度にまだ馴染んでいない状態です。屋外の寒い場所から暖房の効いた室内へ持ち込む場合など、急激な温度差にさらすと木部にダメージを与えることがあるため、ケースに入れたまましばらく置いてから開封するとよいでしょう。
スチール弦は使用しているうちに酸化・劣化し、音の伸びが悪くなったり、サビが目立つようになったりします。演奏頻度にもよりますが、3か月から半年程度を目安に弦の状態を確認し、劣化を感じたら早めに交換することをおすすめします。演奏後は乾いた布で弦やボディに付着した汗・皮脂を軽く拭き取っておくと、指板や金属パーツの劣化を抑えられます。
チューニングを行う際は、弦を無理に強く巻き上げすぎないように注意してください。弦を巻きすぎると弦が切れたり、ネックに過度な負荷がかかったりする恐れがあります。ペグをゆっくり回しながら少しずつ音程を合わせる習慣をつけましょう。また、ボディをぶつけたり床に落としたりすると破損の原因になるため、持ち運びの際はケースやギグバッグにしっかり収納する習慣をつけることも大切です。
よくある質問
Q. アコースティックギターとエレキギターはどちらが初心者向けですか?
A. どちらも一長一短がありますが、アンプなしでもすぐに音が鳴らせる手軽さから、まずはアコースティックギターで基礎的なコード演奏に慣れる人が多い傾向にあります。一方で弦が太く弦高もやや高めなことが多いため、指への負担という面ではエレキギターの方が始めやすいと感じる人もいます。どちらを選ぶかは、弾きたい音楽ジャンルや将来的な演奏スタイルで決めるとよいでしょう。
Q. 独学でも弾けるようになりますか?
A. YouTubeなどの無料教材や、セット商品に付属する教則本を活用すれば、独学でも基本的なコード演奏まで到達しやすい楽器です。まずはCやG、Amなど簡単な3〜4個のコードから練習を始め、コードチェンジをスムーズに行えるよう毎日短時間でも継続して指を動かすことが上達の近道です。指先の皮が硬くなるまでは痛みを感じることもありますが、多くの人が通る過程なので焦らず練習を続けましょう。
Q. チューナーやアンプは別途購入する必要がありますか?
A. 本体だけを購入する場合は、正確な音程で演奏するためのチューナーを別途用意することをおすすめします。ギターのヘッドに挟んで使う手軽なタイプについては、クリップ式ギターチューナーのおすすめ比較記事で詳しく紹介しています。通常のアコースティックギターはアンプなしでも演奏できますが、ピックアップ内蔵のエレアコを選んだ場合や、練習を録音・配信したい場合は小型ギターアンプのおすすめ比較記事も参考にしてみてください。
Q. エレクトリックアコースティックギター(エレアコ)とはどう違いますか?
A. エレアコはボディ内部にピックアップとプリアンプを内蔵しており、シールドケーブルでアンプやミキサーに接続することで音量を大きくしたり、音質を調整したりできるタイプのアコースティックギターです。生音のまま楽しみたい場合は通常モデルで十分ですが、弾き語りライブや配信での使用を視野に入れているなら、エレアコタイプを検討する価値があります。ピックアップの有無によって価格が変わる点も購入前に確認しておきましょう。
まとめ
アコースティックギター選びで迷ったら、ボディシェイプ・表板の素材・付属品セットの有無・弾きやすさという4つのポイントを軸に検討してみてください。コンパクトなボディを重視するならFender CC-60SやYAMAHA FS820、道具を一式まとめて揃えたいならYAMAHA FS800 NT 初心者12点セットがおすすめです。
どれを選べばよいか迷ったら、定番かつバランスの取れたYAMAHA FG800から検討してみてはいかがでしょうか。


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