オーディオインターフェースおすすめ比較|入出力数・ファンタム電源で選ぶ

ガジェット総合レビュー

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この記事の結論
はじめの1台として総合力で選ぶならSteinberg UR22Cがおすすめです。マイク入力2系統・ファンタム電源・ギター用Hi-Z入力を備えながらUSB 3.0(Type-C)接続で安定した録音ができ、DAWソフト「Cubase AI」も付属するため、これ1台でボーカル録音から弾き語りの同時録音まで幅広くこなせます。ボーカルやアコースティック楽器を1本のマイクでシンプルに録りたいなら入力1系統のFocusrite Scarlett Solo(4th Gen)、配信のミキシングも同時にこなしたいならYAMAHA AG03MK2も有力な選択肢です。

オーディオインターフェースとは

オーディオインターフェースは、コンデンサーマイクやダイナミックマイク、エレキギター・ベースなどのアナログ楽器の信号をパソコンに取り込み、DAW(音楽制作ソフト)で録音・編集できる形に変換するための機材です。XLR端子やTRS端子を備えたマイク入力に加えて、マイクに電力を供給する「ファンタム電源」、ギターやベースを直接接続できる「Hi-Z(ハイインピーダンス)入力」など、単体では扱えない機材までまとめて接続できるのが最大の特徴です。

マイク単体でPCに直結できるUSBコンデンサーマイクと混同されがちですが、両者は役割が異なります。USBコンデンサーマイクは配信やWeb会議向けに「マイクとインターフェースが一体化」した手軽な製品である一方、オーディオインターフェースはマイクを別途用意する必要がある代わりに、好みのマイクを選べたり、ギター・ベースなどの楽器も同時に接続できたりと、本格的な宅録(自宅録音)やDTMに適した拡張性を持っています。すでにXLRマイクを持っている人や、弾き語りの弾き語りを一発録りしたい人にとっては、オーディオインターフェースを導入することで音質・自由度の両面が大きく向上します。

この記事では、Steinberg・Focusrite・Roland・YAMAHAという主要4メーカーから、1〜2入力の入門〜中級モデル5製品を取り上げ、入出力数やサンプリングレート、付属ソフトウェアの違いを比較しながら、自分の用途に合った1台を選ぶポイントを解説します。

オーディオインターフェースの選び方

入出力数(1in/2in/ミキサータイプ)で選ぶ

マイク1本でボーカルやナレーションだけを録音するなら、入力1系統(1in/2out)のモデルで十分です。一方、弾き語りのように歌と楽器を同時に録りたい場合や、将来的にドラムや複数マイクでの同時録音を考えている場合は、入力2系統(2in/2out)以上のモデルを選んでおくと後から後悔しにくくなります。またYAMAHA AG03MK2のように配信用ミキサーとしての機能も兼ねたタイプは、DTMだけでなく配信・ゲーム実況のミキシングにも使いたい人に向いています。

サンプリングレート・ビット深度で選ぶ

今回紹介する製品はいずれも24bit〜32bit/192kHzに対応しており、CD音質(16bit/44.1kHz)を大きく上回る解像度で録音できます。数値が高いほど無条件に良いというわけではありませんが、後編集で音源を加工する予定がある場合や、将来的に配信・音源公開まで見据える場合は、余裕を持ってハイスペックなモデルを選んでおくと安心です。

ファンタム電源(+48V)の有無で選ぶ

コンデンサーマイクの多くは、動作のために「ファンタム電源(+48V)」と呼ばれる電力供給が必要です。ダイナミックマイクのみを使う予定なら必須ではありませんが、将来的にコンデンサーマイクでのボーカル録音や楽器の生録りを考えているなら、ファンタム電源対応モデルを選んでおくことで機材の選択肢が大きく広がります。今回紹介する5製品はいずれもファンタム電源に対応しています。

付属DAWソフトウェアで選ぶ

多くのオーディオインターフェースには、簡易版のDAWソフトが無償バンドルされています。SteinbergのUR22Cには「Cubase AI」、Focusrite製品には「Ableton Live Lite」や「Pro Tools Artist」、YAMAHA AG03MK2には「Cubase AI」と配信向けの「WaveLab Cast」が付属します。すでに使い慣れたDAWがある場合は、そのDAWとの相性や、追加のプラグインが付属するかどうかも比較しておくとよいでしょう。

価格帯別の選び方

  • 2万円前後:入力1系統のシンプルな入門モデル。ボーカルや弾き語りをまず始めたい人向け
  • 2万円台後半〜3万円台:入力2系統で、歌と楽器の同時録音や本格的な宅録を目指したい人向け
  • 配信のミキシングも重視する場合:ミキサー機能を備えたAG03MK2のようなモデルが、配信・DTM両用で無駄がない

おすすめ比較表

商品名 主要スペック 特徴 参考価格
Steinberg UR22C 2in/2out、32bit/192kHz、USB3.0(Type-C) D-PREプリアンプ・ファンタム電源・Hi-Z入力・DSPエフェクト内蔵、Cubase AI付属 要確認(実勢1.8万円前後)
Focusrite Scarlett Solo(4th Gen) 1in/2out、24bit/192kHz、USB-C Air機能・ファンタム電源・Hi-Z入力、Ableton Live Lite等付属 約19,800円(要確認)
Focusrite Scarlett 2i2(4th Gen) 2in/2out、24bit/192kHz、USB-C Auto Gain・Clip Safe・Air機能、Pro Tools Artist等付属 約28,600円(要確認)
Roland Rubix22 2in/2out、24bit/192kHz、USB2.0 VSプリアンプ・コンボジャック、iOS(iPad/iPhone)対応 要確認(実勢1.8万円台)
YAMAHA AG03MK2 3ch入力ミキサー型、24bit/192kHz、USB-C ループバック機能・エフェクト内蔵・ミュートボタン標準装備、Cubase AI付属 約21,000〜25,000円(要確認)

各商品の詳細レビュー

Steinberg UR22C

Steinberg UR22Cは、Steinbergが手がける定番のオーディオインターフェースで、USB 3.0(Type-C)接続による低レイテンシーと安定した動作が特徴です。Amazonで見る

メリット:D-PREマイクプリアンプによるクリアな録音音質に加え、2系統のマイク入力とファンタム電源、ギター・ベースを直結できるHi-Z入力を備えており、歌と楽器の同時録音にも対応できます。付属のdspMixFxソフトによるリアルタイムモニタリングでレイテンシーを気にせず歌えるほか、DAWソフト「Cubase AI」が付属するため、これから制作環境を揃えたい人でも追加費用を抑えられます。

デメリット:USB 3.0(Type-C)接続のため、古いPCでUSB Type-Cポートがない場合は変換ケーブルが必要になることがあります。ミキサー機能やエフェクト内蔵のAG03MK2と比べると、配信向けの機能はシンプルです。

他商品との違い:今回紹介する5製品の中で、2入力・ファンタム電源・Hi-Z入力・DAWソフト付属をバランス良く備えた総合力の高さが際立ちます。同じ2入力のScarlett 2i2と比べると価格を抑えやすい点も魅力です。

おすすめな人:これから宅録・DTMを本格的に始めたい人、歌と楽器を同時に録音する機会がある人。

注意点:付属ソフトのインストールにはアカウント登録などの初期設定が必要なため、購入後すぐに使い始めたい場合は時間に余裕を持っておきましょう。

Focusrite Scarlett Solo(4th Gen)

Focusrite Scarlett Soloは、世界的に人気の高いScarletteシリーズの中でも、最もコンパクトでシンプルな入力1系統モデルです。Amazonで見る

メリット:Focusrite独自の「Air」機能により、アナログ機材のような質感をボーカルやアコースティック楽器の録音に加えられます。ファンタム電源とHi-Z入力を両方備えているため、コンデンサーマイクでのボーカル録音とギターの直結録音のどちらにも対応でき、Ableton Live Liteなど制作に必要なソフトウェアも付属します。

デメリット:入力は1系統のみのため、歌と楽器を同時に録音したい場合には後述のScarlett 2i2やUR22Cのような2入力モデルの方が適しています。

他商品との違い:今回紹介する製品の中で最もシンプルかつ入手しやすい価格帯にあり、はじめての1台としてのハードルの低さが際立ちます。

おすすめな人:ボーカルやアコースティックギターなど、1本のマイク・楽器で録音を始めたい人。

注意点:将来的に複数入力での同時録音を考えている場合は、最初から2入力モデルを検討しておくと買い替えの手間を減らせます。

Focusrite Scarlett 2i2(4th Gen)

Focusrite Scarlett 2i2は、Scarlett Soloの上位に位置する2入力モデルで、Scarletteシリーズの中でも特に人気の高い定番機種です。Amazonで見る

メリット:2系統のマイクプリアンプを搭載し、69dBの高いアナログゲインと自動でレベル調整をしてくれる「Auto Gain」、音割れを防ぐ「Clip Safe」機能により、録音レベルの調整に慣れていない人でも扱いやすい設計になっています。Ableton Live LiteやPro Tools Artistなど、本格的なDAWソフトが付属する点も魅力です。

デメリット:Scarlett Soloと比べると価格は上がり、UR22Cと比べても実勢価格はやや高めです。USB2.0規格のRubix22と比べるとUSB-C接続のケーブル環境を揃える必要があります。

他商品との違い:Auto GainやClip Safeといった、録音レベル調整を自動化・失敗しにくくする機能が充実している点が、UR22Cや他のモデルとの大きな違いです。

おすすめな人:歌と楽器を同時に録音したい人、録音レベルの調整に自信がなく自動化された機能に頼りたい人。

注意点:価格を抑えたい場合は、同じ2入力でもUR22CやRubix22との価格差を比較してから選ぶとよいでしょう。

Roland Rubix22

Roland Rubix22は、電子楽器メーカーとして長い歴史を持つRolandが手がける2入力オーディオインターフェースです。Amazonで見る

メリット:Roland独自のVSプリアンプにより低ノイズでクリアな録音が可能なほか、コンボジャック仕様の入力端子でXLRマイクとTRS楽器のどちらにも対応します。iPad・iPhoneとの接続にも対応しているため、PCだけでなくモバイル環境での宅録も可能です。

デメリット:USB2.0接続のため、USB3.0対応のUR22Cと比べると規格上はやや古い仕様になります。DAWソフトのバンドルは他製品と比べてシンプルな場合があるため、購入前に付属内容を確認しておくと安心です。

他商品との違い:iOSデバイスとの接続を前提とした設計になっている点が、他の4製品との大きな違いです。外出先やモバイル環境での録音を想定する人に向いています。

おすすめな人:iPadやiPhoneを使ったモバイル録音にも興味がある人、コンパクトな金属ボディを好む人。

注意点:PCとの接続にはUSB2.0規格のケーブルが必要なため、手持ちのケーブル環境を事前に確認しておきましょう。

YAMAHA AG03MK2

YAMAHA AG03MK2は、オーディオインターフェースとミキサーの機能を兼ね備えた3チャンネル入力のライブ配信・DTM兼用モデルです。Amazonで見る

メリット:XLR/TRSコンボ入力に加えてステレオ入力も備え、PCの音声とマイクの音声をミックスして配信できる「ループバック機能」を搭載しています。本体にコンプレッサーやリバーブなどのエフェクトが内蔵されているほか、ワンタッチのミュートボタンも備え、配信中の操作性に優れています。DAWソフト「Cubase AI」に加えて配信向けソフト「WaveLab Cast」も付属します。

デメリット:ミキサー機能が充実している分、UR22CやScarlett Soloのようなシンプルな録音専用機と比べると、操作を覚えるまでにやや時間がかかる場合があります。

他商品との違い:今回紹介する5製品の中で唯一、配信用ミキサーとしての機能を前提に設計されている点が大きな違いです。DTMだけでなく、ゲーム実況やライブ配信の音声ミキシングも1台でこなしたい人に向いています。

おすすめな人:DTMでの楽曲制作と、配信・ゲーム実況の両方に1台で対応したい人。

注意点:録音品質だけを重視するなら、シンプルな構成のUR22CやScarlett Soloの方がコストパフォーマンスに優れる場合があります。

使用上の注意・長く使うポイント

オーディオインターフェースは精密機器のため、直射日光や高温多湿な場所での保管は避け、使用しないときは付属のケースやホコリよけのカバーをかけておくと劣化を抑えやすくなります。ファンタム電源をオンにした状態でXLRケーブルの抜き差しを行うと、まれにスピーカーやヘッドホンから大きなノイズが出ることがあるため、ケーブルの接続・取り外しは電源やファンタム電源をオフにしてから行う習慣をつけておくと安心です。また、USBケーブルは付属のものをできるだけ使用し、長すぎるケーブルや粗悪な延長ケーブルへの交換は音質劣化やノイズの原因になることがあるため注意しましょう。ドライバーソフトやDAWは定期的にアップデートされるため、メーカー公式サイトで最新版を確認しておくと、OSアップデート後の不具合を避けやすくなります。ギターを接続して練習・録音する機会が多い人は、あわせてクリップ式ギターチューナーで事前にチューニングを整えておくと、録音のやり直しを減らせます。

よくある質問(FAQ)

Q. USBコンデンサーマイクとオーディオインターフェースはどちらを選べばよいですか?

A. Web会議や配信でとにかく手軽に高音質化したいなら、マイク単体で完結するUSBコンデンサーマイクで十分です。一方、好みのXLRマイクを選びたい人や、ギター・ベースなどの楽器も接続して本格的な宅録・DTMをしたい人はオーディオインターフェースの導入がおすすめです。

Q. パソコンの内蔵マイクや内蔵オーディオ端子ではだめですか?

A. 内蔵マイクや内蔵オーディオ端子でも録音自体は可能ですが、ノイズが乗りやすく、マイクプリアンプの性能も限定的なため、音質面ではオーディオインターフェースに大きく劣ります。DTMや配信用途で音質にこだわりたい場合は専用機材の導入をおすすめします。

Q. ファンタム電源はどんなときに必要ですか?

A. コンデンサーマイクの多くは、動作のために+48Vのファンタム電源が必要です。ダイナミックマイクのみを使う場合は不要ですが、将来的にコンデンサーマイクを使う可能性があるなら、ファンタム電源対応モデルを選んでおくと安心です。

Q. パソコンのスペックが低くても使えますか?

A. 多くのオーディオインターフェースは動作が軽量なため、一般的なノートPCでも問題なく使えることが多いです。ただし付属のDAWソフトを快適に使うには、DAW側が推奨するメモリ・CPUスペックを事前に確認しておくと安心です。

まとめ

オーディオインターフェース選びは「入出力数」「サンプリングレート・ビット深度」「ファンタム電源の有無」「付属DAWソフトウェア」の4点を押さえておくと失敗しにくくなります。総合力で選ぶならSteinberg UR22C、シンプルに1本のマイク・楽器で始めたいならFocusrite Scarlett Solo、歌と楽器の同時録音を重視するならScarlett 2i2、モバイル環境も見据えるならRoland Rubix22、配信のミキシングも兼ねたいならYAMAHA AG03MK2がおすすめです。すでにマイクを持っていない人はUSBコンデンサーマイクのおすすめ比較記事も、ギターの練習・録音環境を整えたい人はクリップ式ギターチューナーのおすすめ比較記事もあわせて参考にしてみてください。

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